2010年11月29日月曜日

Saussignac_Bergerac_Monbazillac_Côtes de Bergerac_Château

フランス南西部に位置するSaussignacというワイン産地です。

Saussignacはフランス南西部のBergerac地区にあります。
Bordeauxの東に位置し栽培されているぶどう品種やワインのスタイルなど
ボルドーの延長と言えるでしょう。

ソーシニャックの近くにはMonbazillacなど
同様のワインを産する産地がありますから
この辺りは甘口ワイン造りに適した環境があるのだと思います。
2004年9月にRazac de Saussignac村にあるChâteau La Maurigneを訪問たことがあるのですが
緩やかに起伏する丘が連なる牧歌的な土地で穏やかな気持ちになります。

このシャトーでは、ソーシニャックのほかに
Côtes de Bergeracの赤ワインなども造っています。

ソーシニャックに関しては、3つのキュヴェを造っています。まずはChâteauというキュヴェ、次にキュヴェCuvéeというキュヴェ、そして最上品としてFlorilègeというキュヴェです。
ぶどうの状態により造り分けるのですが、上級キュヴェに向かうほど濃縮されたぶどうを用い、熟成期間を長く取ります。フロリレージュに関しては3年から4年という長い樽熟成期間を取っています。


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2010年11月24日水曜日

Rocky_wine_Brezel_Winery

友人を誘い4人で10時半ごろ行ったら、そこには既に長蛇の列ができていました。
wine祭りすごいです。
並んでる間にRockyのテーマ曲が聞こえてきました。
いったいどんな戦いの場になってしまうのでしょうか。
開場時間の11時から少し早めに中の人たちが受付開始したらしいけど
それでも行列が動き出してからも30分以上待ちましたよ。

1000円払い試飲用のプラスチックグラスを買って
会場案内と口直し用のBrezelをもらいましてGO!
試飲コーナーはテントの下に番号札がかかってるだけです。ロープとかないので
お目当てに行き着けるかは結構大変です。
それでも最初のうちは皆正気だからまだいいが昼を過ぎる頃には人気の
Wineryが並んでるようなところでは列が団子になってて大変。オヤジとかカップルとか普通に割り込んでくる。毎年大好評の「甲州にごり」。
この時期にしか味わえない旬のワインです。
「甲州にごり」ワインは、山梨県の3地区(酒折、八幡、穂坂)の甲州種を使用し
低温で丁寧に発酵させた後にタンク内の薄っすらとにごった上澄みのワインを
濾過をしないで瓶詰めしたワイン。フレッシュでフルーティーな出来立ての味わいが楽しめます♪

こちらのワインは、12月初旬までの数量限定販売です
5回に分けて、少しずつ入荷する予定なので
店頭に並ぶ本数が限られてしまうかもしれません
確実に飲みたい!という方は
ぜひお早めにご予約くださいね。

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2010年11月19日金曜日

ARUGA BRANCA_beaujolais_nouveau

勝沼まで車で1時間です。勝沼ICを降りてすぐのところに、
ワイナリー『勝沼醸造』さん直営の『レストラン風(カゼ)』さんがあるんですよ。
ランチに2010年ヤマナシヌーボーワインと美味しいローストビーフを戴きました。

その後、勝沼醸造さんでも試飲させてもらいながら、寿司や和食、ワサビとよく合う白ワインの
ARUGA BRANCAを仕入れました。

続いて、ぶどうの丘にあるワインカーブへ行きました。
ここでは甲州ワイン29社180銘柄の赤、白、ロゼが試飲できます。
新酒の試飲もたくさん出来て楽しめました。

日本では古来から数多くの薬草・香草(ハーブ)を
生活に取り入れてきました。

しその香りはしそ油という精油成分でできています。
防腐作用を持ち、食中毒を防ぐ効果があるんです。
今日は、beaujolais_nouveau解禁日でした。

でも、こちらはどこぞかのロゼワインではなく
紫蘇ジュースなのです。

実はお値段はというと、
ボジョレ・ヌーボーよりもずっと高価な飲み物です


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2010年11月15日月曜日

Snooth Wine_Beaujolais nouveau_wine bottle_vino

いよいよ11月18日、Beaujolais nouveauが解禁になりますね。
今年もワイン好きには嬉しいシーズンが近づいてきました。
とはいっても、ワインは色・味・値段ともに実に多彩で、なかなか覚えきれません。
そこで、ワインにまつわる情報をすぐに調べられる便利なiPhoneアプリをご紹介しましょう。

Snooth Wine」は、赤・白・ロゼといった種類や
値段、産地などから条件に合うワインを検索したり、最寄のワインショップを探したり
自分のお気に入りのワインを登録できるという、ワインのためのデータベースです。
そして、プロ版の「Snooth Wine Pro」では、さらに画期的な機能が使えます。
wine bottleのラベルを撮影すれば
このアプリがラベルを読み込み、このワインが入手できるお店や価格比較を表示させることができます。

ちなみに、「Snooth Wine」は無料でダウンロードが出来
また、プロ版の「Snooth Wine Pro」は600円です。
いずれもiPhone/iPad/iPod touchに対応しています。このようなアプリやツールをうまく利用し
ワインを自分らしく楽しんでみましょう。


ワインボトルは、コルク栓が乾燥して侵入した雑菌にワインが害されないように
横にして保管するのですが、「ヴァン・オー」を取り付けると、丸いボトルを1本単位で
何処にでも転がらず横にして置けます。

「ヴァン・オー」は、大・小2つのリングで構成されています。
素材は、弾力性のある樹脂。一部カットしてある大リングを
ワインボトルに取り付けて寝かせると、外側の小リングが丸いボトルの転がりを防ぎます。
小リングに指を掛けてボトルから「ヴァン・オー」を外します。
小リングは、テーブル上で抜いたコルク栓を挿してコルクホルダーとして使用できます。
自立する「ヴァン・オー」は、その内径より細い瓶でも横にして置いておくことができます。
また、寄せ置きや運搬時に「ヴァン・オー」を取り付けると、ボトル同士の衝撃緩和に役立ちます。

商品名「ヴァン・オー(Vin.o)」は、フランス語の「vin」に製品の形状を合わせるとイタリア語の「vino」ともなり、日本語読みでは「ヴァン」に感嘆詞「オー」を付けたものです。



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2010年11月8日月曜日

Bechstein_Grand Cru_Bassermann Jordan

解禁の日Bassermann Jordan醸造所で2009年産グランクリュリースリングを
試飲してみました。

グローセス・ゲヴェックスとして生産されるようになってから
はじめての本格的な酸濃度だと思います。

最初に試したBechsteinは現時点では例年並に閉じているのですが
その酸が殆ど胃酸のような臭みすら持っているため、まるでクリストマン醸造所の
ものを思い出させるほどの酢酸のような酸すっぱさであります。

このワインを購入するのは年季の入ったお客様の中でもほとんどが
予約されているお客さまだろうと思いました。
もし、地所ペッヒシュタインやこの醸造所に馴染みがなくて
現時点でこれを選べる専門家がいたら僕は弟子入りしたいなぁと思いました。
それほど、まったく美味しくないワインなのです。

それは同様に例年は万人向きのフルボディーのリースリングが
出来上がるホーヘンモルゲンでも良く事情は似てまして、
そのなかでも当たりの強い「酸にあたる」人が普通だと思います。


予想通り2008年産のGrand Cruグランクリュは
特別興味あるワインでして下位のクラスでの限界を上へ押し上げているのです。
少なくとも大物のグランクリュでは2007年産とは異なり2年以内に
楽しめるものは殆どないと思います。また、2004年産のようにその酸が乳化して
クリーミーな味になる、ある程度で飲まないと重くなってしまうものも出てきそうですね。

それとは逆に、2001年産のように5年以上経って
はじめてその真価が現われ出し、その後まだどのように進展するか分からない
途轍もないリースリングも出てきそうな感じがします。


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2010年11月6日土曜日

Weine mit geschuetzter Ursprungsbezeichnung_EU_Landwein_Spaetelse_ Landwein

ゴー・ミヨ騒動で揺れたドイツワインですが、それとはまた別に
もうひとつ大きな変革が訪れつつあるようなのです。
EUのワイン市場改革による原産地呼称制度の導入がそうです。


『原産地呼称付きワイン』(Weine mit geschuetzter Ursprungsbezeichnungとそれ以外の3段階に分かれた格付けがEU全体に
この8月から適用されることとなりました。

ドイツでは来年12月までは移行期間となり
現在この原産地呼称システムにあわせドイツワイン法が改正される作業が
すすめられているとのことです。

EU議会のコンセプトでは基本的に従来のQualitaetswein, Praedikatsweinが『原産地呼称付きワイン』に含まれ、Landweinは『地理的呼称付きワイン』
それ以外のTafelweinは地理的表示なしとなります。
またSpaetelseなどの肩書きも伝統的表記として残し併記できるため
現在の表記システムに原産地呼称が付け加わるだけという
スムーズな導入が配慮された改革となりました。

同醸造所連盟では数年前から独自に畑の格付け制度を導入しており
エアステ・ラーゲ(グラン・クリュ)を頂点として村名ワイン
グーツヴァイン(醸造所名ワイン)の3段階の品質による階級を定めて
それぞれ収穫量の上限を定めています。
VDPとしては今回のワイン法改正を機に同連盟の収穫量上限基準を
『原産地呼称付きワイン』の規定としてドイツワイン法に取り込むことを求めてきたのです。

「これではワインは供給過剰となってしまい、価格崩壊を招くのは必至」と
VDP代表クリストマンは危機感をあらわにし、『原産地呼称付きワイン』に関して
生産地域名もしくはベライヒ名を名乗るものは90hl/ha、村名ワインは75hl/ha
畑名を表記する場合60hl/haに引き下げながら
栽培地域が限定されるほど品質が高くなることを保証する
原産地呼称システムを明確に打ち出さなければならない、と強く主張しています。

ここで思い浮かぶのはオーストリアのワイン法です。
不凍液混入事件の後、ワイン法改正は時期尚早として見送ったドイツに対し
オーストリアでは Landwein以上の格付けには
67.5hl/haという収穫量上限を定め、高品質路線を目指すことを明確に打ち出しました。
それが現在のオーストリアワインとドイツワインの市場でのイメージと
売り上げの差に繋がっているのではないのかと思わざるをえません。


今、葡萄畑で順調に熟しつつある葡萄の収穫量を
どこまでワイン法で抑えることが出来るか、また
実際にどれだけ収穫量を削減し、高品質を目指すかはそれぞれのの醸造所の判断によるとしながらも
原産地呼称システムの意義を明確に反映したワイン法改正が出来るかどうか
そこにドイツワインの実情とともに、今後の行く末を垣間見ることが出来るように思います。


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2010年11月5日金曜日

Zeller Schwarze_Riesling_QmP_Land Wein

猫の絵が書いてるワインを表現してみたいと思います。
ソムリエ風に名前は!
Zeller Schwarze 噛みそうになりますね。

ドイツのwineなんです。
ドイツ語でシュヴァルツは"黒"カッツは"猫"と言う意味。
モーゼル河流域で造られるこのワインは
酸味と甘味のとれたフルーティーで爽やかな味わいの白ワインです。

今回はドイツ・モーゼル地方の黒猫ワイン。
いろんなところが作っているのでいろいろありますが
どこも黒猫がエチケットに描かれているのが目印になります。

黒猫が乗った樽のワインがおいしかったからとか。
甘すぎるイメージが強いですが、これはさっぱりとしたフルーティーさで
くどい甘さではない。今まで飲んだRieslingぽさは
あまり感じられませんでした。飲みやすいワインだとは思います。

ドイツワインの格付けは、上からQmP(クーエムペー)
糖度によって6つくらいにわかれてる。QbA(クーベーアー)
指定地域優良ワイン、13地域くらいにわかれてるそうです。
その下に地酒にあたるLand Weinとテーブルワインの
Tafel Wein(ターフェル)という感じらしいです。



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2010年11月4日木曜日

tasting_ Le Lapin_Zinfandel_wine_standard

赤ワインのtastingです。
こちらもも土着品種にこだわってみました。
これまでは全く「無」の状態で試飲していただきまして
最後にワインリストを配布する流れだったのですが今回は逆パターンになります。

最初に香りや味わいの説明が書かれたリストをお配りしました

説明書きどおりの香りや味わいを感じ取れるか
逆に違う感想を持つのかという実験でございます。

先日、ボトルの中のキラキラに感動したLe Lapinと同じ生産者です。

果実味たっぷりの濃厚でフルボディな印象のあるZinfandelですけれども
チャーミングなイチゴジャムのような香りを残しつつ
フルーティなミディアムボディに仕上がっています。

ナパのZinfandelはちょっと違う感じですね。
このwineのキーワードは「チャーミング」と「フルーティ」です。
このジンファンデルに似ているかなと思いセレクトしてみたのがこの国産ワイン。

マスカットベリーAで造られる山梨県の四恩産スタンダードワインです。

この品種も「チャーミング」「フルーティ」と表現されることが多いです。
香りも「イチゴ」というのはジンファンデルと同じコメントになります。
でも味わいは全然違う…というのを体感していただけたようです。

「イチゴ」とっても種類が違うんですね。ベリーAはイチゴのキャンディのよう。
山ブドウのような野性的な強い香りもあるのに対し
ジンファンデルはイチゴジャムを煮詰めたような香りがします。



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2010年11月3日水曜日

Ryan2007_Chardonnay_non dose_Cabernet Franc

このところ楽天のカレラでは最安を続けているのではないかと思う
「オーソリティスタイル」でRyan2007とCuveeVChardonnay2009がいつもよりもさらに安い価格で出ているようです。

Ryan2007は税抜き3500円。米国での平均が43ドルですから
それよりも実質安いということになりますね。
カリフォルニアのピノの中で比較的土っぽさが強い
カレラの中でもその傾向が強いようです。

キュヴェVは日本だけで売られているブレンドで
低価格ラインのセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたものになります。

ブレンド比率などが分かりませんのでセントラル・コーストに
毛が生えた程度と思っておいた方がいいかもしれません。

まとめ買いのチャンスだと思います。

カベルネ・フランのスペシャル・キュヴェで
昨日紹介したワインの中でも、特に力強い1樽だけを残しまして
熟成させた後の翌年、ビオ・カレンダー花の日の1月16日にビン詰めされたものです。

ボトルのラベルは前に紹介したペティヤンのラベルの上に付箋紙を貼ったようなラベルで
"non dose"(補糖なし)と表示があり
違和感がありましたが、実際に補糖していないのでなるほどと感じたのです。
(多くのワインで補糖されています)

わずか2本の入荷で試飲が出来ないため、ご興味のある方へおすすめします。
通常のカベルネ・フランとの比較も面白いと思います。


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2010年11月1日月曜日

Damascina_chardonnay_Cuvee_ DomPerignon

Champagne侯爵(チボー4世)の名を与えられているシャンパーニュです。
彼は1240年の十字軍遠征に加わりまして
最も美しい赤いバラ “Damascina”とchardonnay種の祖先を持ち帰ったと言われています。
ランスにある有名なサン・ニケーズ修道院のカーヴで注意深く
その頂点に達するまで熟成させるそうです。

以下のような条件が重なった時にキュヴェが造られます。

非常に優れた収穫であること。
ヴィンテージ・シャンパンに値する高品質なものであること。
高品質な畑から取られたブドウが厳選されたものであること。
一番絞り、“Cuvee”のワインを使用し、完璧なフィネスが得られる保証があること。

などがあげられます。

シャンパンは偶然にできたと言われていますが、 Dom Perignon
1665年にイギリスで新酒のワインを瓶詰めにすることで
発泡性にする技術が発見されたことを後で知り修道院のワイン造りに導入したという記述もあったのです。

この英国で発明された耐圧瓶を使い、樽に比べて空気に触れることの少ない
ガラス瓶をつくり
気密性の高いスペイン産のコルク栓を使うよう進言したということです。



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